三笘薫クラスの即戦力になるか。来季Jリーグ入りする注目の大卒4選手 (4ページ目)

  • 小室 功●文 text by Komuro Isao
  • photo by Komuro Isao

恵まれた体格の法政大のGK中野小次郎は、札幌で飛躍を期す photo by AFLO恵まれた体格の法政大のGK中野小次郎は、札幌で飛躍を期す photo by AFLO中野小次郎
なかの・こじろう
GK/法政大→コンサドーレ札幌/1999年3月5日生まれ/200cm、89kg

 目を引くのはやはりその"高さ"だろう。関東大学リーグの公式プログラムを参考にすると、身長は200cmと表記されている。大型化が進む昨今のGK事情のなかで、これほど恵まれた資質はない。

 4年間、指導にあたった法政大の長山一也監督も「日本ではなかなかいないタイプのGKなので、これからが楽しみな存在。より高いレベルの実戦経験であったり、フィジカル面での強化など、やるべきことはあるけれど、もともと足元がうまく、(フィード力も求められる)現代のサッカーに合っている。日本を代表するGKになっていくのではないか」と、伸びしろに期待を寄せる。

 プロ内定先のコンサドーレ札幌で、特別指定選手としてすでにJリーグ5試合にフルタイム出場。デビュー戦となった20年9月26日のヴィッセル神戸戦では0-4とコテンパンにやられたが、10月18日の鹿島アントラーズ戦では1-0の勝利に貢献した。クリーンシートで終えられたこともあって満面の笑みで、チームメイトと喜びを分かち合う姿が記憶に残っている。

 北の大地にそびえたつGK中野小次郎が、どんな成長ストーリーを描いていくのか。来る2021シーズンのJの見どころのひとつと言っても差し支えないだろう。

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