5-0圧勝という結果とは裏腹に、最終予選へ向けて高まる不安 (4ページ目)
MF香川真司、本田圭佑と、役者がそれぞれゴールを決め、結果は圧勝。だが、計5ゴールのほとんどは相手の拙い守備に助けられたもので、最終予選に弾みをつける内容だったとはとても思えない。
試合内容にふさわしい、本当の危機感を芽生えさせるためには、2、3点取られていたほうがよかったのではないか。そんなふうにさえ思えてくる。長谷部は言う。
「最終予選が厳しい戦いになるのはわかっている。もっともっと成長していかなければいけない、という危機感はある」
のちにこの試合を振り返ったとき、3月の試合はいつもあんなものだから、と笑い飛ばせるようになっていればいいのだが……。9月に始まる最終予選へ向け、大きく不安が残る2次予選の最終戦だった。
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