【リトルなでしこ】苦い敗戦。選手が感じた「超攻撃型」チームに足りなかったもの (3ページ目)

  • 早草紀子●取材・文 text by Hayakusa Noriko
  • photo by Hayakusa Noriko

「難しい試合になることは予想していた」とは吉田弘監督。「選手たちはずっと無失点できていたからショックもあったでしょう」。先制されることがあっても、「自分たちのサッカーをすれば大丈夫」と伝えていたという。

「こういう経験が先につながってくれればいい。フィジカル的な要素は、優勝するためには必要なことなので、このショックを乗り越えて、(この経験を)持ち帰ってくれれば、それは財産になる」と選手たちの今後の成長へ期待をこめた。

 U-17女子W杯ベスト8――。前回大会は準優勝であり、今回の目標が世界制覇だっただけに、選手がこの成績で納得できるはずもない。それは終了後に崩れ落ちた選手たちの姿からも伝わってきた。

 内容では圧倒したが、勝ったのはガーナ。これがサッカーの怖さでもあり、また面白さでもある。日本の高い技術と展開力は今大会でも注目された。しかし高いテクニックも、使いこなすためには強いメンタルが必要だ。苦い敗戦となったリトルなでしこだが、ここで流した涙は無駄にはならないだろう。そうしなければならない。

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