鶴岡慎也が期待する日本ハムの 2024年のブレイク候補 「ユアキャノン」は必見 (2ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi

── クリーンアップには、万波選手、アリエル選手、レイエス選手が入りました。

鶴岡 昨年25本塁打と覚醒した感のある万波を3番に置いて、初回から打席を回したいと思います。万波については、昨年の25本塁打、74打点以上がノルマになります。4番は、昨年の得点圏打率.344をマークした勝負強いマルティネスでいいと思います。マルティネスは来日して7年目、長打はもちろん、状況に応じて右打ちもできますし、四球も選べます。シーズンを通して大崩れしなさそうです。

【清宮幸太郎の現状は?】

── プロ5年目の2022年に18本塁打を放つなど、毎年期待の清宮幸太郎選手はいかがですか?

鶴岡 今季はキャンプイン直前の自主トレ中に左足関節捻挫。3月20日のイースタン戦で、今季実戦初出場を果たしました。状態はよくなっているようですが、今後の調整具合が気になるところです。

── 二遊間には、水野選手と上川畑選手が入りました。

鶴岡 候補はたくさんいますが、守備のうまい上川畑をショートに固定するのがベストだと思います。昨年のチーム失策数94は12球団ワーストで、それが失点につながる場面がありましたが、上川畑が固定されれば問題は解消されると思います。セカンドは水野、石井一成、奈良間大己らの競争になると思います。

── 注目株は誰になりますか。

鶴岡 開幕スタメン捕手が予想されるのは、高卒6年目の田宮裕涼(ゆあ)。「ユアキャノン」と称される鉄砲肩で、成長著しい選手です。開幕から10試合は、選手生命をかけるような意気込みで臨んでほしいですね。キャッチャーはこのほかにも、強肩強打のルーキー・進藤勇也、経験豊富な伏見寅威もいます。投手との兼ね合いで「捕手複数制」を敷いていくかもしれませんね。

── 打線はまだ弱さを感じます。その分、代打の切り札的存在が必要になると思うのですが。

鶴岡 代打の一番手は郡司裕也です。初球から積極的に振っていけるし、ストレートにも振り負けしません。左の代打は加藤豪将。メジャーからの逆輸入選手で、昨年デビューから10試合連続安打を放つなど、存在感を示しました。それだけにケガで離脱したのは残念でした。もちろん、ふたりともレギュラーを狙えるだけのポテンシャルを持っています。

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