ヤクルト小川監督、投手陣についてニヤリ。「先発候補は9人もいる」 (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

―― 今年のキャンプは実戦が増えた印象がありましたが、シーズンの打順プランをお聞かせください。

「考えようがないんですよね。去年と変えるところがない。1番の坂口(智隆)から青木(宣親)、山田(哲人)、バレンティン、雄平というふうになっちゃうんで......(笑)。打順も守備位置もシャッフルできない。去年のいま頃は、2番打者を誰にするのかで悩んでいましたが、青木が機能したことが大きかったですよね。1番から3番の出塁率は4割を超えて、それがバレンティンの打点につながりました。

 今年もある程度は期待できるでしょうし、そこはもう変えようがないのかなと。今回のキャンプは、ベテランたちに対しては年齢と実績を尊重して、練習は各自に任せている部分があります。自分たちでしっかりやってくれるので、僕はほとんど彼らの練習を見ていません。ただ、チーム練習はもちろん一緒にやってもらいましたよ」

―― 監督は主力選手について、「彼らは打って当たり前です」とよく言われます。そういう意味で、6番から8番を誰が打つかが重要になってくると思うのですが、そこの部分の底上げについての手応えはいかがですか。

「ウチはとくに外野のレギュラー陣の年齢が高くなっています。もし彼らが欠けた時に、次の世代の選手たちがその穴を埋められるかと言えば、まだそこまではいっていない。ベテランが危機感をあおられ、そのことで刺激を受け、彼らがさらに上積みできる......そういう選手をつくり上げるといったら少しオーバーですけど、それが我々(首脳陣)の仕事だと思っています」

―― 期待の若手はいますか。

「外野の塩見泰隆(2年目/26歳)と、内野の村上宗隆(2年目/19歳)は非常に楽しみなところであります。ふたりを『なんとかしたい』という思いで、ここまでは少しでも多く実戦で使っています。塩見はシーズンが開幕すれば代走から守備という役割になると思います。村上は、サードの川端(慎吾)の調整が遅れているので、そこに入っていけるように。最初から村上と決めると、ほかの選手たちから不満が出るかもしれませんが、そこは一貫してやっていきたいと思っています。

 このふたりとは別に、去年1年間ショートで頑張った西浦(直亨)がいて、彼は本当に変わったなという印象があります。これから不動のレギュラーになれるのか、西浦にとってはものすごく大事なシーズンになると思います」

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