[2012年01月03日(火)]
【プロ野球】山崎武司「2000本安打より長嶋さんの本塁打記録を超えたい」
- 石塚隆●構成 text by Ishizuka Takashi
- 喜安●写真 photo by Kiyasu
山崎武司×金村義明 新春対談(3)
金村 10年ぶりに中日に戻ってプレイするわけやけど、報道ではずいぶん早くから中日の復帰が話題になってたな。
山崎 僕自身、間接的に報道で聞くほうが早かったですね。僕はルールに則(のっと)って11月24日の交渉解禁日に、中日の球団関係者の方に「自分としては現役を続けたいし、ぜひ中日のユニフォームを着たいと思っているので検討願いますか」と連絡したんです。ただ、それを待つだけでしたね。
金村 中日以外の球団からオファーがあったら、どうしてた?
山崎 中日がなかったら他球団のユニフォームを着る可能性もあったけど、中日から来るって信じてました(笑)。自分が戻るとしたら、中日しかないですからね。だけど正直、6:4の割合で野球評論家ということも考えていました。だから今オフは、なるべく取材のオファーを受けるとか、最悪の場合を想定して行動してましたね。
金村 そういえば、ラジコン仲間の山本昌も喜んでいるやろ。
山崎 そうですね。山本さんとは以前からちょくちょく電話させてもらっているんですけど、楽天をクビになったとき、「おっ、これで(中日に)帰ってこれるね」なんて言っていましたね。
金村 そうなると、ふたりが主催するラジコン大会”山山杯”も復活か?
山崎 僕としてはやらないとアカンと思いますけど、山本さんが消極的なんですよね(笑)。
金村 あと1カ月もするとキャンプインやけど、どういう気持ちになると思う?
山崎 古巣といってもまったく知らない球団に入っていくような感じだと思うんです。中日からオリックスへ移籍してキャンプインした時、すごく不安な気持ちだったんです。どうしようかって。その時と一緒でしょうね。
金村 あらためてチーム内ではこうやっていければと思うところは?
山崎 基本的に自分のスタイルを変えてまで野球をやろうとは思いません。だから、良く見られたいという気持ちは微塵もない。でも、雰囲気を悪くする必要はないので、コミュニケーションは図っていきたいと思います。僕がいることでやりづらくなる選手もいるはずなので、そういう選手とも話していこうと思いますね。まあ派閥抗争だけはしたくないので、巻き込まれないようにしないと(笑)。
金村 そういうヤツ結構おるからなあ。そんなヤツはタケシがシバくんやろ?(笑)。
山崎 そんなことはしないですよ(笑)。やりたいなら「勝手にどうぞ」という感じです。僕は普通に若手に話しかけますし、当たり前のコミュニケーションをとるだけですよ。ただ、最近の若手選手は誰が誰だかちょっとわからないんですよ。ゴルフのコンペとかで、「2年目の○○です!」と挨拶されても、「えっ、誰だっけ?」みたいな感じだし……。
金村 もう歳やな。ま、おそらく向こうは怖がっているんやろうな。
山崎 やっぱり恐いとか思われているんでしょうかね? そんなことないのに。ただ、言ってはヤバいなと思うことでも平気で言ってきただけで。
金村 それでもずっと今までやって来たんだから、幸せな野球人生やなあ。
山崎 確かに、これまでずっと好き勝手言いながら、長いこと野球をやらせてもらえたのは僕ぐらいでしょうね(笑)。
金村 ホンマやで。記録の話をすると、2000本安打まであと219本やけど、これは狙いたい?
山崎 うーん、昨年ケガをせず順調にやっておけば、あと160~170本ぐらいだったから見えてくるのかなと思ってましたが、それが崩れ去ったので、ちょっともうないですかね。
金村 もう興味はない?
山崎 消えちゃいましたね。中日に戻るわけですからDHはない。スタメンということを考えると、そう簡単に勝てる相手でもないですからね。
金村 ライバルはブランコやからな。
山崎 試合に出られたとしても、代打だけだと大変だと思うんです。記録に関しては、あと2年できれば野村さんが現役引退した45歳に並ぶので、そこまで頑張ることができればなと思っています。
金村 あとミスター(長嶋茂雄)のホームラン記録(444本)まで、あと……。
山崎 42本です。こっちのほうが2000本安打より現実的ですね。野球選手である以上、長嶋さんを超えるというのはステータスになりますから、ぜひ達成したいですね。
金村 安打よりもホームランとはさすがタケシやな。
山崎 でも今年は、安打よりホームランより日本シリーズに出たい。数字的なものよりも、それが本音ですね。
金村 26年目にして初めての日本シリーズな。いや、その初夢は十分に叶うと思うで。とにかくケガだけせんように、頑張ってな。
山崎 ありがとうございます。
プロフィール

- 金村義明(かねむら・よしあき)
1963年、兵庫県生まれ。報徳学園では3年夏の甲子園で4番・投手として全国制覇を達成。82年にドラフト1位で近鉄に入団。プロ入り後、打者に転向し”いてまえ打線”の中軸を担う。その後、中日、西武でも活躍し、99年に現役を引退。
現在は「現場主義」をモットーに、野球評論を中心に幅広い分野で活躍中。
金村義明オフィシャルWebサイト



















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