「27年ぶりのバイクに感動」視覚障がい者らがオートバイで疾走 青木治親代表は「心の底からうれしい」 (3ページ目)

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  • 高橋学●撮影 photo by Takahashi Manabu

JKAの補助事業支援

 そんな参加者の方々に乗り方を伝え、時には伴走して指示を出していた青木氏は、徐々に上達していく姿を見て、微笑みながらこう語った。

「素直にうれしいです。オートバイに対する思いは人それぞれですが、多くの障がい者の方はオートバイに乗るのは無理だと思っています。そんななかでオートバイに乗れて上達するのを見て、僕も心の底から『よかったね』と言える。人の姿を見てここまで喜べることは、本当に価値のあることだと、手前味噌ですが、思っています」

走行会では中心となって運営を進めた青木治親氏走行会では中心となって運営を進めた青木治親氏 この活動は、多くのボランティアスタッフのサポートのほかに、JKA補助事業からの補助金を活動資金の一部としている。これは公益財団法人JKAが競輪とオートレースの売上の一部で社会的課題の解決に取り組む活動を支援する事業。青木氏はSSPに対するこれらの支援について、次のように語った。

「やはりイベントの運営費や維持費で活動資金はそれなりにかかってしまいます。資金面でいうと、JKAの補助事業があることでとても助かっています。また補助事業があるからこそ、我々の活動が飛躍的に進んでいると思っています」

 青木氏は、今後の活動として、「2年続けて実施してきた箱根ターンパイク()を継続したい」と構想を明かすとともに、活動をサポートするスタッフやJKA補助事業について「これによって、よりよい社会になっていくと思いますし、人に夢を届けてくれているんじゃないかと思っています」と語り、笑顔を見せた。
※箱根の公道を借り切って障がい者がオートバイでツーリングを楽しむイベント

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