坂本花織、今季序盤からエンジン全開 全日本&世界選手権3連覇へ「前の試合の自分に勝つ」 (3ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 今年9月には、神戸学院大学を半年遅れで無事に卒業。これまで学業との両立に苦労していたが、それから解放された今季はシーズン序盤から結果を出している。チャレンジャーシリーズのオータムクラシックでシリーズ初優勝を遂げ、モチベーション向上のきっかけをつかんだという。

「そこから毎日練習を積んで前向きに取り組んでいます。これからもっとスケートと向き合える時間が増えていくと思っています。朝晩の(スケートリンクの)貸し切りだけではなくて一般営業時間も利用して、時間をかけて基礎の練習をたくさんやることができるので、その時間を有効活用していけるようにしたいです。

 一般営業での練習では、自分が納得するところまでできる。その日の体調やコンディションにもよりますけど、貸し切りだけよりは練習時間は増えると思うので、今後にとってはいい(練習)環境になると思います」

 今回のジャパンオープンでは、久しぶりに競技会に復帰し、すばらしい演技を披露した宮原知子に「心揺さぶられた」と、大きな刺激を受けていた坂本。今季の目標をどんな演技でクリアしていくのか。新プログラムの完成度の行方とともに期待していきたい。

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