井岡一翔vsフランコ「因縁の再戦」を3人の米識者が予想。より優位に立つのは? (4ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Kyodo News

Q6.今戦の勝者には、今後誰と戦ってほしいか。

キム : WBC王者のファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)は高く評価されている。統一戦となれば、エストラーダにとっても今回の勝者にとっても魅力的な選択肢になるだろうし、その対戦は興味深い。

ジッテル : どちらが勝っても、スーパーフライ級で最もエキサイティングな中谷と戦ってほしい。とくに井岡vs中谷の統一戦は、日本で"ビッグマネーファイト"になるはず。井岡にとってもリスクを犯す価値はあるはずだ。ただ、現時点でこの階級の「真の王者」と認識されているのはエストラーダ。ほぼ同じサイズ、同じ30代のエストラーダは井岡にとっても筋が通る相手と言える。

 一方で、メキシコ系アメリカ人のフランコが、メキシコの英雄であるエストラーダと統一戦を行なう場合、(メキシコと隣接する)テキサスで試合開催となったら、大観衆を集めるビッグイベントになるだろう。結論を言うと、個人的には今戦の勝者と中谷の絡みが見たいが、それぞれのマネージャーはエストラーダ戦を目指すのではないか。

ゴンサレス : どちらが勝ち残ろうと、次戦はエストラーダを標的にすべきだ。現時点では、中谷には近寄らないほうがいい。

プロフィール

  • 杉浦大介

    杉浦大介 (すぎうら・だいすけ)

    すぎうら・だいすけ 東京都生まれ。高校球児からアマチュアボクサーを経て大学卒業と同時に渡米。ニューヨークでフリーライターになる。現在はNBA、MLB、NFL、ボクシングなどを中心に精力的に取材活動を行なう

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