髙橋藍は男子バレー日本代表の「攻守の要」 同ポジションの2mの新星は「羨ましくもあるけど......」 (3ページ目)

  • 中西美雁●文・撮影 text & photo by Nakanishi Mikari

 日本代表の実戦形式での試合は久しぶりだったが、「やっぱり祐希さんとの対角は合っていると思います。イタリアのリーグでは敵チームとしてネットを挟んで戦いましたが、同じコートにいると本当に頼もしい。常にスピードがある攻撃があらゆるところからできますし、ブロックとの連携もよくなっています。(VNL第1週が行なわれる)愛知県は祐希さんの地元でもありますから、いいプレーと勝利をお見せしたいですね」と意気込んだ。

 今年度はVNLのあとに、オリンピック出場権を争うワールドカップバレーが控えている。

「そこで出場権を獲ることが今年の一番の目標です。そのあとに、ランキングでも出場権が得られる場合もありますが、当然、先に獲っておいたほうがいい。出場国はアメリカやセルビアなど強豪国ばかりで日程もタフですが、そこで出場権を勝ち取って、パリ五輪でのメダルにつなげたいです。

 ランキングを維持するためにも、VNLでも油断は許されません。昨年は代表のスケジュールが非常に厳しいものでしたが、今年度は少し考慮していただけるとも感じます。いい戦いができるように、気合を入れて臨みます」

 VNLは3週にわたって16チームで予選ラウンドが行なわれ、上位8チームがノックアウト方式のトーナメント「ファイナルラウンド」に進む。ワールドカップバレーの試金石になる大会で、日本代表、髙橋藍がどんなプレーを見せるかに注目だ。

プロフィール

  • 中西美雁

    中西美雁 (なかにし・みかり)

    名古屋大学大学院法学研究科修了後、フリーの編集ライターに。1997年よりバレーボールの取材活動を開始し、専門誌やスポーツ誌に寄稿。現在はweb Sportiva、バレーボールマガジンなどで執筆活動を行なっている。『バレーボールスピリット』(そしえて)、『バレーボールダイジェスト』(日本スポーツ企画出版)、『球萌え。』(マガジンハウス)、『全日本女子バレーコンプリートガイド』(JTBパブリッシング)などを企画編集。スポルティーバで西田有志の連載を担当

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