バスケ男子日本代表トム・ホーバスHCは最初に選手たちの意識を変えたかった「みんな、代表に入っても自分がメインの気持ちがなかった」 (4ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • 加藤誠夫●撮影 photo by Kato Yoshio

──そのワールドカップのグループラウンドでは3チームと対戦します。その3チームがどんなチームで、それに対して自分たちがやらなくてはいけないことや鍵となるプレーヤーがいれば教えてください。

「相手のキープレーヤーですか?」

──日本のキープレーヤーが知りたいのですが、言いにくかったら相手のキープレーヤーでもいいです。

「うちのキープレ―ヤーはみんな。みんながキーです。 (初戦の)ドイツはいいチームですよ。いい選手も集まったんですけれど、バランスがいいんですよ。だから、そこは日本にとって大きなチャレンジかなと思います。(デニス・)シュルーダー選手のペイントアタックは止めたい。3ポイントシューターも何人もいます。フランツ・ワグナーとか、モー(ワグナー)とか。バランスがすごいし、オフェンスリバウンドもよく取りにいっている。ドイツのことばかり考えています」

──東京五輪の女子のときも初戦が大事だと入念に対策を練っていましたが、今回も初戦のドイツのことばかり考えているのですね。初戦が大事なのはなぜですか?

「勝ったら、自信がつくじゃないですか。負けたら『あー』(と落胆する)。ワールドカップとかオリンピックは、弱いチームがいないんです。だから、少しでも自分たちの自信が下がったら大変で、スノーボールで(雪だるま式に)悪くなる。だから、第1ゲームに勝ちたいです」

──2試合目のフィンランドはどんなチームだという印象を持っていますか?

「フィンランドは、当たり前ですけれどローリー・マルカネンのプレーをよく見ています。彼がメインの選手です。フィンランドは世界ランキング24位かな。うちよりいい。他にもいい選手がいるけど、どうやってマルカネンにマッチアップするか、すごく考えています」

──最後に、オーストラリアは、同じアジア・オセアニア地区なので、この3チームのなかではよく対戦して、知っているチームですが、かなり強いですよね。

「もちろん強いです。オーストラリアはこの2年間、A代表もアンダーカテゴリ--も、だいたい同じセット(陣形)でやっています。もちろん(大会ごとに)少しアジャストメントするけれど、だいたい同じことをやっている。オーストラリアは第3ゲームだから、大会中に、オーストラリアの2試合をよく見て、スカウティングできます」

──ワールドカップで、男子日本代表はどんなチームになるのが理想ですか。

「女子と似ているよ。だから、日本チームが強いことは見せたい。だから女子のときの速さ、チームワークは男子も一緒です。他の国は身長のある相手がくるから、速さ、しつこいバスケ、足を止めないバスケ、技術の高いバスケをやりたいです。ファーストブレイク、トランジションのときに3ポイントシュートとかペイントアタックをする、そういうバスケをやりたいです」

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