バスケ男子日本代表トム・ホーバスHCは最初に選手たちの意識を変えたかった「みんな、代表に入っても自分がメインの気持ちがなかった」 (2ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • 加藤誠夫●撮影 photo by Kato Yoshio

──同じ東京オリンピックで、男子代表は3試合全敗だったわけですが、男子の試合を見る機会はありましたか?

「はい、ありました」

──どんな感想を持ちましたか?

「3試合負けましたが、いいところも見ました。富樫(勇樹)のプレーとか。ベンドラメ(礼生)のプレーも。速いバスケを少しやっていて、『できるんじゃない?』と思った。でも、あの速いバスケを40分間全部はやらなかったじゃないですか。だから、ちゃんとやればできるかなと思いました」

──このチームを勝てるチームにできるという自信があって、男子代表のヘッドコーチを引き受けたということですね?

「はい。もし信じなかったら、違うチームに行ったと思います」

──なぜ信じられたんですか?

「力があると思った。(八村)塁と渡邊(雄太)もいたし、馬場(雄大)もいたし、富樫もいた。なんか、『できるんじゃない?選手もいるじゃない?』(と思った)。速いバスケをやるんだったら、相手にプレッシャーをかけられると思った。面白いかな、できるかなと思いました」

──男子代表のヘッドコーチになって、最初に変えたいと思ったことは何ですか?

「みんなの考え方。女子はWリーグに外国籍選手がいないじゃないですか。だから、みんながメイン選手(一番手の選手)です。みんなが『私がやらなくちゃ』と思っていて、その気持ちがメインです。男子は、Bリーグではみんなオプション3(三番手)やオプション4(四番手)。富樫はオプション1(一番手)だったけど、みんな、代表に入ってもオプション3の気持ちがあったんですよ。だから、そこを直しました。みんながオプション1に、もっとアグレッシブになった。自分のシュートとか自分のドライブとかを探すようになりました。それが一番大きいかなと思います」

──全選手が、「自分は『オプション1』だ」と思えるようになるのは、時間がかかりましたか?

「少し時間がかかりました。3回目の合宿からかな、みんなわかったと思いました」

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る