「スーパースターと言われるのは理由がある」渡邊雄太がケビン・デュラントから日々の練習をともにして学んだこと (3ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by Getty Images

【試合に出たことで見えた課題】

 渡邊自身が挙げた今後への課題は、昨季までより具体的で、これは試合に出たからこそわかったことばかりだった。

 たとえばディフェンスの課題。

「自分のディフェンスの持ち味は、どっちかというとオフボールで、運動量を出したり、ヘルプだったり、そういうのは得意なんですけど、1対1でエースを守れるほどの力がまだない。自分がこれから上を目指すためには、やっぱり相手チームのエースを守れるようなディフェンダーになっていかなきゃいけない。

 その(試合終盤の)時間帯に出たことで、自分のなかでの役割をある程度できるっていうのを感じられた反面、まだまだディフェンスは強度を上げなきゃいけないなって感じています。

 あからさまに僕を狙ってくる時間帯っていうのがあって、その時間帯で僕が相手にしなきゃいけない(ディフェンスをしなくてはいけない)のは相手の得点源であるエースなので、そこを抑えるだけのディフェンス力っていうのが、今後自分がつけていかなきゃいけない部分かなと思っています」

 さらに、今季は3ポイントシューターとして評価されるようになったオフェンスでも、試合に出たからこそ、課題が見えてきた。

「今シーズン一番はっきり見えたのが、自分はまだチームメイトに依存するなって。スーパースター以外はある程度、誰でもそうだと思うんですけど、ただ、自分はあまりにもそこに依存しすぎていて。

 もともとそんなに1対1がうまい選手だとは思っていないけれど、自分でもうちょっとクリエイトできるようにならないと、トレードでチームが変わった時に、今年みたいな感じで試合に出られない状況も出てくると思います。だから、プレーの幅はもうちょっと広げていかないと。

 3ポイントに関しても、キャッチ&シュートは高確率で決めていたんですけど、来シーズンは動きながらでもあれだけ決められるかとか、ドリブルからのプルアップ3ポイントでも決められるかとか、そういうところが今後の自分の課題になるかと思います」

 さらに、シーズンの半分とはいえ、NBA歴代でもトップレベルのスーパースター、ケビン・デュラントと時間をともにできたことも大きかった。毎日、彼が努力する姿を間近で見ることができたからこそ、わかったことがあったのだ。

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