2024F1ニューマシン&ドライバー紹介 角田裕毅はビザ・キャッシュアップRBで正念場の1年 (5ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro

ハースVF-24 photo by BOOZYハースVF-24 photo by BOOZYこの記事に関連する写真を見る【ハース】

 全10チームのなかで今年最初に2024年型のマシン『VF-24』をお披露目したハースF1チーム。昨年は正面から見ると白がベースとなり、サイド部分が黒いカラーリングとなっていたが、今年はフロントノーズも黒色のデザインとなっているほか、チームの国籍であるアメリカ国旗が描かれているのも特徴だ。

 ドライバーはニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセンという経験あるふたりを継続して起用。ただ、チーム体制の部分では大きな変更があった。

 長年にわたってチーム代表を務めていたギュンター・シュタイナーが退任。後任には、昨年まで同チームのエンジニアリングディレクターを務めていた小松札雄がチーム代表となった。さらにテクニカルディレクターのシモーネ・レスタが離れ、アンドレア・デ・ソルトが就くこととなった。

 昨シーズン前半戦のハースは、トップ10圏内に進出する走りを見せた。最上位は第10戦オーストリアGPスプリントレースの6位だったが、後半戦は下位に沈むレースも多く、最終的にコンストラクターズランキング10位でシーズンを終えている。

 小松新代表の率いるハースが今季どこまで追い上げてくるのか、非常に注目度の高いシーズンとなりそうだ。


<No.20/ケビン・マグヌッセン>
1992年10月5日生まれ(30歳)。デンマーク国籍。F1経歴=マクラーレン(2014〜2015)→ルノー(2016)→ハース(2017〜2020、2022〜)。最高位=2位。2023年ドライバーズランキング19位。

<No.27/ニコ・ヒュルケンベルグ>
1987年8月19日生まれ(36歳)。ドイツ国籍。F1経歴=ウイリアムズ(2010)→フォースインディア(2012)→ザウバー(2013)→フォースインディア(2014〜2016)→ルノー(2017〜2019)→レーシングポイント(2020)→アストンマーティン(2022)→ハース(2023〜)。最高位=4位。2022年ドライバーズランキング16位。

プロフィール

  • 吉田知弘

    吉田知弘 (よした・ともひろ)

    モータースポーツジャーナリスト。1984年12月19日生まれ、石川県出身。2011年よりスーパーGT、スーパーフォーミュラなど国内4輪レースを中心に取材。専門誌やweb媒体などで執筆中。日本モータースポーツ記者会所属。

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