2024F1ニューマシン&ドライバー紹介 角田裕毅はビザ・キャッシュアップRBで正念場の1年 (2ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro

ウイリアムズFW46 photo by BOOZYウイリアムズFW46 photo by BOOZYこの記事に関連する写真を見る【ウイリアムズ】

 ここ数年は下位に沈むことが多かったウイリアムズだが、昨年はアレックス・アルボンが8度(スプリント含む)の入賞を飾る活躍を見せ、チーム合計で28ポイントを獲得。コンストラクターズ7位で2023年シーズンを終えた。

 2月5日に発表された2024年型の新マシン『FW46』は、チームカラーをメインにするのではなく、黒色の部分を増やしたカラーリングになっている。

 なかでも話題となったのは、サイドポンツーンに描かれている日本の建設機械メーカー『KOMATSU』の大きなロゴだ。実は、1980年代から1990年代にかけてもウイリアムズとパートナーシップを結んでいた歴史があり、今季から再び強力な関係を築くこととなった。

 昨年の『FW45』は、丸みを帯びた形状のフロントノーズが印象的だった。今季の『FW46』はその部分が変わっているほか、各部分も細かく変更を施されており、さらなる戦闘力向上が図られている。

 2024年もドライバー体制は変わらず、アルボンとローガン・サージェントがレギュラーを務める。サージェントは昨年ルーキーイヤーで苦戦する場面が多かっただけに、その経験を糧に今年の活躍に期待したいところだ。さらに、ウイリアムズの育成ドライバーとして13歳の日本人女性ドライバー松井沙麗(まつい・さら)が選ばれ、今後の動向から目が離せない。


<No.23/アレクサンダー・アルボン>
1996年3月23日生まれ(27歳)。タイ国籍。F1経歴=トロロッソ(2019)→レッドブル(2019〜2020)→ウイリアムズ(2022〜)。最高位=3位。2023年ドライバーズランキング13位。

<No.2/ローガン・サージェント>
2000年12月31日生まれ(23歳)。アメリカ国籍。F1経歴=ウイリアムズ(2023〜)。最高位=10位。2023年ドライバーズランキング21位。

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