【F1】待望のホンダ優勝と日本人ドライバー登場はいつか? (5ページ目)
しかし、時には大荒れのレースもある。トラブルや多重事故、天候の変化など、上位総崩れというケースはやってくる。たとえば2008年のイタリアGP。雨の予選でポールポジションを奪ったのは、トロロッソのセバスチャン・ベッテルだった。そして、セミウエットのレースで彼はそのまま優勝してしまった。第3期ホンダが唯一の優勝を挙げた2006年のハンガリーGPも、決勝直前の雨でレースが大荒れになった末の勝利だった。
そんなレースで力を発揮するのは、たしかな腕を持ったドライバーだ。そして、確実なレース運びができるチーム。決して運だけで勝てるわけではない。フェルナンド・アロンソ、ジェンソン・バトンという超一流のドライバーを擁するマクラーレン・ホンダならば、そんなワンチャンスをモノにすることができるかもしれない。
(10)新たな日本人ドライバーの出現は?
日本人F1ドライバーが姿を消して、2年目のシーズンを迎えようとしている。次に日本人がF1で活躍する姿を見ることができるのは、いつだろうか?
今、もっともF1に近いのは、GP2で戦う22歳の松下信治だろう。全日本F3チャンピオンに輝いてGP2へとステップアップを果たした昨年は、1勝を挙げてランキング9位。その結果以上に注目すべきは、初めてのヨーロッパで彼が気圧されることなく、対等かそれ以上の戦いを見せてきたことだ。
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