今季女子ツアー「女王争い」の行方と、後半戦「注目選手」を永久シードプロが分析する (3ページ目)

  • 古屋雅章●取材・構成 text by Furuya Masaaki
  • photo by Getty Images

 彼女の場合、今現在の自分で"結果を出そう"と思うのではなく、少し先に目標を置いてゴルフに取り組んでみてはどうかな、と思います。

 岩井姉妹はふたりとも飛距離が出ますから、世界で通用するポテンシャルは十分に備わっています。これからの1年間はパリ五輪の代表選考にも関わってくるので、明愛&千怜の"岩井ツインズ"での出場を実現する、といったことをモチベーションのひとつに頑張る、というのもいいのではないでしょうか。

さらに勝ち星を重ねていくことが期待される吉田優利さらに勝ち星を重ねていくことが期待される吉田優利この記事に関連する写真を見る◆吉田優利(23歳/メルセデス・ランキング6位/今季ツアー1勝)
 発信力もさることながら、柔和な対応でのファンサービスにも定評がある吉田さん。プレーにおいては、一日で8アンダーといったビッグスコアを出せるスケールの大きさを持っています。これまでツアー3勝ですが、この先、5勝、6勝と、もっと優勝を重ねていける選手だと思っています。

 明るい笑顔が印象的で、あまり闘志を前面に出すことはありませんが、内心では自分なりに高い目標を持っているようです。だからこそ、自分なりのペースで何事も取り組んでいく、というタイプなのでしょう。

 日本ツアーも4日間競技が増えて、コンディショニングやスケジューリングが大事になっているなかで、トーナメントから戻ってきた翌日の月曜日には、午前中にバーベルなどを使ったトレーニングをきっちりこなしていますし、午後にはプライベートな時間をしっかりと確保。"吉田スタイル"を貫いています。

 ウエートトレーニングによってパワーアップしたようで、「(ゴルフが)すごくラクになりました」と言っていましたから、今後のさらなる活躍が期待できます。

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