遠藤保仁がCLで絶対見るべき7選手を分析 そのひとり久保建英の課題も語った (3ページ目)

  • PR  篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kishiku Torao

イルカイ・ギュンドアン(バルセロナ)

 ギュンドアンのよさはちょっと説明しづらいところがあります。足元の技術がしっかりしていて、中盤でゲームが作れて、点も獲れる。マンチェスター・シティで勝者のメンタリティも身につけました。どちらかというと、ドイツっぽくない非常にテクニカルな選手だと思います。

 ただ、一番の特徴は頭のよさです。正しい予測のもとに常に効果的なポジションを早く取って、ボールを動かす起点になれるし、いいタイミングでスルスルと前線を追い越していけるので、点も獲れるわけです。

 パワーとかスピードとか、そういう能力任せではなく、ポジショニングと高い技術で勝負ができるタイプなので、個人的にはすごく好きな選手です。僕が一緒にプレーしたとしたら、お互いのパスや動きの意図を理解し合えると思う。非常にやりやすい選手だと思います。

独自の目線で選手の特徴を語る遠藤独自の目線で選手の特徴を語る遠藤

ケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)

 デ・ブライネは世界トップのMFで、ゴールもアシストもハイレベル。いまさら説明の必要もない選手だと思います。技術とフィジカル能力が高いのはもちろん、ペナルティエリアの外からでも点が獲れるのは大きいと思います。

 相手からすると、パスやドリブルが怖くて飛び込めないでいると鋭いシュートが飛んでくる。しかも両足で蹴ることができて非常に選択肢が多く的が絞れないので、本当に厄介だと思いますね。

 それから彼はゴールへより直線的に向かっていくプレーを選択するタイプの選手で、それも相手からすると嫌だと思います。やはりゴールを狙うプレーは、相手にしたら一番怖いですからね。エースのアーリング・ハーランドとも非常に相性がよく、ふたりが揃った時の迫力はすごいものがあります。

 今シーズン8月にデ・ブライネがケガで長期離脱をしてからチームは苦戦することが多かったのですが、復帰してからいきなりゴールやアシストでチームを救う姿を見て、マンチェスター・シティであっても、デ・ブライネの影響力は絶大だということを改めて感じました。

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