遠藤保仁がCLで絶対見るべき7選手を分析 そのひとり久保建英の課題も語った (2ページ目)

  • PR  篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kishiku Torao

オーレリアン・チュアメニ(レアル・マドリード)

 チュアメニはクロースと比較すると、よりフィジカルの強さが際立つ選手です。そのフィジカルを生かしてドリブルでボールを前に運べたり、守備ではかなり無理が効いたりと、ダイナミックなプレーを得意としています。僕はテクニカルな選手もいいですが、彼のような選手も意外と好きなんですよね。

 華麗なプレーよりもシンプルなプレーで、人にもボールにも強くいけて、ボールを受けて相手を剥がすこともできる。アスリート能力と基本テクニックが高いレベルで備わった現代サッカーで好まれるボランチだと言えます。

 彼が隣にいればクロースもより生きてくると思いますね。彼を注目選手に挙げたのも自分がプレーするときに、彼がいたらすごくラクだろうなと思ったからです。今後、ミドルシュートなどで点が獲れるようになれば、世界一のボランチと呼ばれるレベルの選手になってくると思います。

 今年24歳でまだまだ伸びしろがあると思うので、このままレアル・マドリードやフランス代表でキャリアを積んでいくと、どれだけの選手に成長していくのか非常に楽しみな存在ですね。

ジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)

 レアル・マドリードから3人目になってしまいますが、今シーズンのベリンガムのプレーぶりから選ばざるを得ないですよね。今シーズンはとにかく決定力の高さ、ボックス内での仕事が印象的です。

 ヘディングの強さからもわかるとおり、非常にサイズがありながらテクニックも高い。サイズがある分、動きが大股なので一見守りやすいのかなと思うんですけど、リーチが長いのでボールを取りづらいと思います。彼もアスリート能力と基本技術が高い現代的な選手ですよね。

 それだけではなく、彼からは「何がなんでも結果を出してやろう」という気概を感じます。自分が得意なエリアだけではなくて、狭くても点が獲れるエリアへ果敢に入っていくことで、多くのチャンスが巡ってくる。それが今シーズン、リーグ戦18試合で14得点(1月末時点)している要因のひとつでもあると思います。

 また、バルセロナとのクラシコで点を獲ったり、ビッグゲームや重要な試合で点が獲れるのは、トップに上りつめる選手として重要な要素だと思います。今はまだ20歳と非常に若いので、これからどんなトップ選手になっていくのか注目していきたいですね。

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