優勝候補フランスに「20年前の悪夢」再び? 主力のケガ、連覇のプレッシャー、デンマーク戦...条件が重なりすぎている (4ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

ジダンとアンリがまさかの...

 思い出されるのは、20年前の2002年日韓W杯だ。あの時も、自国開催の1998年大会で初優勝を飾ったフランスは、2年後のユーロも制覇して優勝候補に数えられていた。

 ところが、大黒柱のジヌディーヌ・ジダンがシーズンの疲労からコンディションを崩し、得点源のティエリ・アンリも負傷を抱えたまま本番に臨むと、開幕戦でセネガルに不覚をとって黒星スタート。そのショックが尾を引いて、2戦目のウルグアイ戦でゴールレスドローを演じると、さらにジダンが強行出場した3戦目のデンマーク戦で0−2の完敗し、まさかのグループリーグ敗退を強いられた。

 再び世界王者として連覇に挑み、同じようにデンマークとグループリーグで戦うフランスは、あの20年前の悪夢を払拭できるのか。デシャン監督の悩みは尽きない。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る