欧州サッカートップ10クラブの新布陣。今シーズンを席巻するクラブはどこか (5ページ目)

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi

9位:ユベントス(イタリア)

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FW:キエーザ(モラタ)、ディバラ(キーン)
MF:ベルナルデスキ(ラムジー)、クルセフスキ(クアドラード)
MF:マッケニー(ベンタンクール)、ラビオ(ロカテッリ)
DF:アレックス・サンドロ(ペッレグリーニ)、ボヌッチ(キエッリーニ)、デ・リフト(ルガーニ)、ダニーロ(デ・シーリオ)
GK:シュチェスニー(ペリン)

 迷走するカルチョの名門は、失敗したアンドレア・ピルロ監督を1年で見限り、3季前までの指揮官マッシミリアーノ・アッレグリを呼び戻すほかなかったようだ。C・ロナウド(マンチェスター・U)、ジャンルイジ・ブッフォン(パルマ)のベテランに別れを告げ、モイーズ・キーンら若手を加えたが、リーグ開幕から引き分けに敗北と厳しい船出に。

 フェデリコ・キエーザ、パウロ・ディバラ、デヤン・クルセフスキ、ウェストン・マッケニー、マタイス・デ・リフトなど能力の高い若者たちや、レオナルド・ボヌッチ、ジョルジョ・キエッリーニら手練れの重鎮は健在。指揮官の経歴にも申し分はないが、昨季最大の得点源C・ロナウド放出の影響はことのほか大きいか。

10位:アトレティコ・マドリード(スペイン)

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FW:グリーズマン(コレア)、スアレス(ジョアン・フェリックス)
MF:カラスコ(ロディ)、マルコス・ジョレンテ(クーニャ)、ルマール(デ・パウル)、トリッピアー(ブルサリコ)
MF:コケ(エクトル・エレーラ)
DF:エルモソ、ヒメネス(フェリペ)、サビッチ
GK:オブラク(ルコント)

 昨季は悩める2強を尻目に、3バックの新機軸と攻撃的なスタイルを打ち出したディエゴ・シメオネ監督の下、7季ぶりにリーグを制した。欧州トップ10ではダントツに長い11季目の指揮を執る彼は、ロドリゴ・デ・パウル、マテウス・クーニャ、そしてかつてのクラブのアイドル、グリーズマンを新たに加え、リーグ連覇と過去に2度(クラブ単位では3度)決勝で涙を飲んだCLタイトルを狙う。

 ルイス・スアレス、マルコス・ジョレンテ、コケ、ホセ・ヒメネス、ヤン・オブラクの磐石のセンターラインに、キーラン・トリッピアーとヤニック・カラスコの両翼が映える集団は、現在の欧州でもっとも面白いチームのひとつだ。

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