最終目標は「槙野ジャパン」監督・槙野智章は「J2かJ3で何年か下積みをして、J1に挑戦したい」 (2ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 僕は現役中にサッカーを一生懸命やりつつ、メディア活動もやってきました。だけど、番組にサッカー選手として出るのと、サッカー選手という肩書きが取れて出るのとでは、わけが違うんです。

 サッカーしかやってこなかった僕が、バラエティの畑に行った時に、その道のスペシャリストに勝てるわけがないじゃないですか。バラエティに出たくて仕方のない人と、その舞台で闘うのは無理なんですよ。

 やっぱり、自分が輝ける場所が何かと考えれば、監督しかないなと思っています」

── 監督になるために、現役時代から意識していたことはありますか?

「ミシャに指導されたプロ2年目の時から、自分が面白いと思った練習は全部ノートに書いていましたね。広島でも、ドイツでも、浦和でも、ずっとやってきたことです」

── B級ライセンスを取得されたそうですが。

「そうです。そこで感じたのは、やっぱり練習がすごく大事だということ。選手をどれだけ気持ちよくさせられるか、どれだけ乗せられるかで、全然変わってくるんですよ。

 選手がもうちょっと(練習を)やりたいと思うくらいのところで終わるのがベスト。実際、僕が現役の時もそうでした。あっという間に時間が経ったと思わせる練習が理想ですね」

── 次はA級ライセンスですね。

「5月からA級講習に行くので、今年中には取りたいです。それで来年にはS級に行けたらいいですね」

── 今年はライセンス取得を目指しながら、メディア活動もこなしていく感じですか。

「A級を取りに行くのはもちろん、指導実戦をやれる場を自分なりに確保していて、サッカーの現場から離れないような環境作りはしています。プラス解説を含め、できるだけトップの現場に行けるような環境作りもしています。

 あとはメディア活動ですね。この2本軸をベースにいろんなことをしていきたいです。

 バラエティもそうですし、さっき話をしたように、まだサッカーのことを知らない人たちや、ワールドカップや日本代表には興味があるけど、Jリーグには興味がない人たちに対して、Jリーグの魅力を伝えられるような番組に出たいです。

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