パ・リーグ助っ人22名、高木豊の評価は? 「文句なし」「期待外れ」など4段階評価で明暗も (4ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Sankei Visual

◆日本ハム【野手〇/投手〇】

「(アリエル・)マルティネスは、DHやキャッチャーなどで使われていますが、バッティングの調子が少しずつ上向いてきた感があります。キャッチャーとしては(コリー・)メネズと組んでいいリードを見せている。6番を打つことが多いですが、しっかりはまってくれるといいですね。

(アリスメンディ・)アルカンタラは使ったら打てると思いますよ。起用される機会は少ないですが、その中でよくやっていると思いますし、日本のピッチャーにもだいぶ慣れてきている。ツボに入ると長打もありますし、得点力アップには欠かせない存在だと思います。

 投げるほうでは、(ブライアン・)ロドリゲスがいいですね。昨シーズンは状態が悪くて夏場に一軍に上がりましたが、今シーズンは最初からフル回転の活躍が期待できます。メネズもいい。当初はリリーフで登板していましたが、ここ2試合は先発で投げて試合を作っています。びっくりするような球はないですが、ピッチングが丁寧ですね」

<評価対象となった助っ人の成績>

(野)マルティネス 23試合 打率.267 2本塁打 6打点 出塁率.366 OPS.783

(野)アルカンタラ 13試合 打率.244 2本塁打 6打点 出塁率.306 OPS.795

(投)ロドリゲス 13試合 0勝1敗6ホールド0セーブ 防御率1.64

(投)メネズ 10試合 0勝1敗 防御率2.37 QS率50.0

【プロフィール】
高木豊(たかぎ・ゆたか)

1958年10月22日、山口県生まれ。1980年のドラフト3位で中央大学から横浜大洋ホエールズ(現・ 横浜DeNAベイスターズ)に入団。二塁手のスタメンを勝ち取り、加藤博一、屋鋪要とともに「スーパーカートリオ」として活躍。ベストナイン3回、盗塁王1回など、数々のタイトルを受賞した。通算打率.297、1716安打、321盗塁といった記録を残して1994年に現役を引退。2004年にはアテネ五輪に臨む日本代表の守備・走塁コーチ、DeNAのヘッドコーチを2012年から2年務めるなど指導者としても活躍。そのほか、野球解説やタレントなど幅広く活動し、2018年に解説したYouTubeチャンネルも人気を博している。

■元プロ野球選手のYouTuberのパイオニア

高木豊のYouTubeチャンネルはこちら>>

プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

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