パ・リーグ助っ人22名、高木豊の評価は? 「文句なし」「期待外れ」など4段階評価で明暗も (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Sankei Visual

◆ソフトバンク【野手×/投手◎】

「野手は×です。(フレディ・)ガルビスは実力はあると思いますが、きっかけがないというか、春先はよくない助っ人が多いですね。1、2カ月試合に出てからガーッと調子を上げていくことも多いですが、起用されないことには何もよくなりませんし、つらい部分もありますね。

 新加入の(ウィリアンズ・)アストゥディーヨは、コンタクト力やユーティリティー性が売りということでしたが、期待外れであまり使われていません。ソフトバンクも我慢して使い続ける余裕がないんでしょう。アストゥディーヨは練習の時から、バッティングの迫力だったり、首脳陣に『使ってみよう』と思わせる雰囲気を醸し出せていないんじゃないですかね。

 投手は文句なしです。(リバン・)モイネロは防御率1点台ですし、(ロベルト・)オスナは無失点。オスナは制球力が抜群で崩れる気配がありません。連打するのは極めて難しいピッチャーだと思います」

<評価対象となった助っ人の成績>

(野)ガルビス 14試合 打率.192 0本塁打 1打点 出塁率.192 OPS.385

(New/野)アストゥディーヨ 10試合 打率.167 0本塁打 0打点 出塁率.231 OPS.439

(投)モイネロ 8試合 1勝0敗3ホールド1セーブ 防御率1.00

(投)オスナ 10試合 0勝0敗3ホールド6セーブ 防御率0.00

◆西武【野手〇/投手△】

「新加入の(デビッド・)マキノンは日本の野球に適していて、今後は打率が上がってくると思います。ホームランばかり狙うのではなく、右打ちなど『広角に打とう』という意図、つなぐ意識が垣間見えます。そのおかげで打線に切れ目がなくなった感じがしますし、15打点はよくやっていると思います。同じ新加入の(マーク・)ペイトンもつなぎの意識があったので、怪我をしてしまったのが残念です。このふたりは、西武にとって大きいですよ。

 投手で新加入した(ヘスス・)ティノコは、ツーシームとスライダーがいいので、これからもっと安定していくんじゃないかと。(ディートリック・)エンスは昨シーズンふた桁勝ってくれたことを考えると、もう少し頑張ってほしいですね。"勝てるピッチング"はするのですが、バッターを圧倒するピッチャーではないので、試合の流れをつかむ上で援護点が必要です」

<評価対象となった助っ人の成績>

(New/野)マキノン 30試合 打率.241 4本塁打 15打点 出塁率.296 OPS.710

(New/野)ペイトン 19試合 打率.183 3本塁打 11打点 出塁率.224 OPS.562

(New/投)ティノコ 10試合 0勝1敗5ホールド0セーブ 防御率4.15

(投)エンス 5試合 1勝4敗 防御率3.75 QS率40.0

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る