井口資仁から見た侍ジャパンは「スモールベースボールにはならない」セカンドも山田哲人ではなく牧秀悟の起用を予想 (2ページ目)

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu
  • photo by Kyodo News

【下位打線、先発陣やリリーフ陣で期待は?】

――6番以降についてはいかがですか?

「下位打線でもクリーンナップを作りたいので、6番に山川穂高選手(西武)、7番にラーズ・ヌートバー選手(カージナルス)としたいです。ただ、ヌートバー選手についてはコンディションなど不確定要素があるので、その時々の状態で変動するかもしれません。

 そして、8番が源田壮亮選手(西武)で、9番が甲斐拓也選手(ソフトバンク)。2番もそうですが、このあたりの打順は周東佑京選手(ソフトバンク)や中野拓夢選手(阪神)などをうまく途中交代で使っていきたいですね。

 ポジションと打順は以下のように考えました。

1番 DH     大谷翔平

2番 セカンド   牧秀悟

3番 レフト    吉田正尚

4番 サード    村上宗隆

5番 ライト    近藤健介

6番 ファースト  山川穂高

7番 センター   ヌートバー

8番 ショート   源田壮亮

9番 キャッチャー 甲斐拓也

――出場辞退となった鈴木選手に代わり追加招集された、牧原大成選手(ソフトバンク)の印象と、期待することは?

「速い球にも打ち負けないスイングが特長ですね。オールラウンドプレーヤーで、足もあり小技が利く選手なので、試合の早い段階からでも使える選手。周東選手も同タイプですが、かなりの戦力です。積極的なプレースタイルをWBCでも見せてくれることを期待しています」

――続いて、投手陣の印象はいかがですか?

「先発陣で中心になるのは、大谷投手、ダルビッシュ有投手(パドレス)、佐々木朗希投手(ロッテ)、山本由伸投手(オリックス)。誰が先発でもしっかり試合を作れるでしょう

 第二先発も考えると、今永昇太投手(DeNA)、宮城大弥投手(オリックス)、戸郷翔征投手(巨人)、伊藤大海投手(日本ハム)も控えています。さらに、左の高橋奎二投手(ヤクルト)、右の髙橋宏斗投手(中日)と"W高橋"も力がありますし、贅沢な顔ぶれですね」

――リリーフ陣、抑えに関してはいかがですか?

「宇田川優希投手(オリックス)や湯浅京己投手(阪神)、大勢投手(巨人)もセットアッパーとして期待できます。

 抑えに関しては、松井裕樹投手(楽天)か栗林良吏投手(広島)になるかと思います。私個人としては、栗林投手のほうが安定感という意味では優れている印象ですが、そこもゲームの流れ、対戦バッターとの兼ね合いで決めていくことになるでしょう」

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