帝京サッカー部のジャージを着たジダンとパス交換? 木梨憲武が明かすレジェンドたちとの対決秘話と、カタールW杯での「夢」 (3ページ目)

  • 白鳥純一●文 text by Shiratori Junichi
  • 長田慶●撮影 photo by Osada Kei

カタールW杯では「日本だって強豪国にも勝てる

――今年のUEFAヨーロッパリーグ(EL)では、長谷部選手と鎌田選手が所属するフランクフルトが優勝しました。

「決勝は生中継で見てたんだけど、もう最高でした。試合後、長谷部選手に『ヨーロッパのタイトル獲ったなんてヤバい!カッコいいぜ!』ってメールしたら、『格別です。引き続きまだまだ頑張ります』と返事がきて。長谷部選手はチームのキャプテンとして、監督と話し合いながら、さまざまな国の選手がいるチームをまとめ上げた。そんな大役を任されているなんて、本当に頼もしすぎるし見事ですよ。

 フランクフルトはこれまで2回行ってるけど、今年も行きたくなっちゃったな。今度、『スポーツ王』を収録する時には、ヨーロッパでプレーしている選手たちが、みんなで集合してくれないかなと思ってるんだよね(笑)。今年はワールドカップがあるし、無理かもしれないけど」

――ドイツやスペインと同組のカタールW杯は、「厳しい組み合わせになった」と言われています。木梨さんはどう見ていますか?

「高いチーム力でELを優勝したフランクフルトを見て、組み合わせが厳しいという考えはなくなっちゃたね。『チームがひとつにまとまれば、日本だって強豪国にも勝てるんじゃないか』と思えたんですよ。

 もちろんドイツやスペインは選手たちの技術は高いけど、日本もワールドカップに初出場(1998年)してからずいぶん経って、もう強豪国との戦い方も知っているはず。強豪国と対戦する時は、その場の雰囲気や気持ち的な部分で負けちゃっていた部分もあると思うけど、最近の選手はまったく恐れていないし、そこで負けることはもうないだろうから」

――カタールW杯でも、長谷部選手のようなまとめ役の存在が重要になりますね。

「いっそ、長谷部選手に監督をやってもらったらいいんじゃないかな(笑)。というのは冗談だけど、どういった形でもいいから、チームについてとか、個々の選手にもアドバイスしてもらいたいね。吉田麻也選手もいいチームリーダーになっているから、それを後押しするような感じで。なんなら俺も、長谷部選手に"相談役"になってもらいたい。『整いたいんだけど、どうしたらいい?』とか、いろいろアドバイスをもらいたいよ(笑)」

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