「2年連続の学生駅伝三冠も大事だけど...」 駒澤大・藤田敦史監督が選手たちの目標に対して伝えた言葉 (3ページ目)

  • 和田悟志●取材・文 text by Wada Satoshi
  • 岡庭璃子●撮影 photo by Okaniwa Rico

●目標はオリンピアン輩出

ーー2年後、3年後、さらにその先についてはどのようにお考えですか?

 これだけいい状態でチームを引き継ぐことができたのは大八木の親心。さっきもお話ししましたとおり、今はまだ大八木がつくってくれた土台があるので、私でもやれているのだと思っています。ですから、私がメインとなってスカウトした世代である今の1年生が、最上級生になった時、本当に真価が問われることになると思っています。

この記事に関連する写真を見るーー監督として、どんな夢や目標を持っていますか?

 私自身が選手として箱根を優勝できていませんし、まして、4年生の時には三冠を逃しているので、まずはそこを目指していきたいです。

 もうひとつ。私自身、マラソンを志して日本記録は出しましたが、オリンピックには到達できませんでした。今度は自分の教え子からオリンピアンを輩出したいです。このふたつが、自分のなかでは大きな目標ですね。

終わり

インタビュー前編<駒澤大最強チームに「プレッシャーしかない」 藤田敦史新監督はママチャリ伴走1日80キロ...「大八木(弘明)も現場主義でしたから」>

【プロフィール】
藤田敦史 ふじた・あつし 
1976年、福島県生まれ。清陵情報高卒業後、1995年に駒澤大に入学。前監督の大八木弘明(現・総監督)の指導の下、4年連続で箱根駅伝に出場。4年時には箱根4区の区間新記録を樹立。1999年に富士通に入社し、2000年の福岡国際マラソンで当時の日本記録をマーク。世界選手権にも2回(1999年セリビア大会、2001年エドモントン大会)出場。現役引退後は、富士通コーチを経て、2015年から8年間、駒澤大のヘッドコーチを務める。2023年4月、駒澤大監督に就任。

プロフィール

  • 和田悟志

    和田悟志 (わだ・さとし)

    1980年生まれ、福島県出身。大学在学中から箱根駅伝のテレビ中継に選手情報というポジションで携わる。その後、出版社勤務を経てフリーランスに。陸上競技やDoスポーツとしてのランニングを中心に取材・執筆をしている。

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