箱根駅伝のシード権争い有力校を元NGT48西村菜那子がピックアップ。留学生の起用法など、各校の注目選手も語った (3ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • 長田慶●撮影 photo by Osada Kei

【他にチャンスがありそうなのは3校】

 すでに10校を挙げたが、西村さんは大東文化文、明治大、城西大にもシード権のチャンスがあると分析している。

 大東大は今季から、仙台育英高の男子監督として全国高校駅伝の優勝を経験している真名子圭監督が就任。6月の全日本選考会を突破し、10月の箱根予選会をトップで通過している。

「真名子監督が就任して、チームは明らかに進化しました。どんな区間配置にするのか、すごく楽しみです。全日本1区で区間賞を獲得したピーター・ワンジル選手(2年)は、15歳で来日しているので日本語が上手なんです。でも、全日本の区間賞インタビューは緊張していたのか、あまりうまく話せなかったみたいで......仙台育英高時代の同級生がSNSで『もっと日本語喋れるのに』とつぶやかれていたので、箱根では流暢な日本語でインタビューに答えるワンジル選手を見てみたいです」

 明大は予選会を2位で通過し、全日本大学駅伝は9位。城西大は今季からケニア人留学生のヴィクター・キムタイ(1年)が加入して、予選会(3位)を2年ぶりに突破した。

「明大は加藤大誠選手と櫛田佳希選手(ともに4年)が1年時から箱根を走っているので、2人がいるうちにシード権を獲得してほしいです。城西大は11月19日の激坂王決定戦の登りの部(13.5㎞)で、斎藤将也選手(1年)と山本唯翔選手(3年)がワン・ツーを飾るなど頭角を現してきました。キムタイ選手もいるので、往路は上位争いをするかもしれませんね」

 他にも5年連続でシード権を獲得している帝京大、エース藤本珠輝(4年)が復帰した日本体育大、55年ぶりの出場が話題の立教大、復活した石原翔太郎(3年)が2区を走ることが濃厚な東海大。さらに、予選会で木村暁仁(3年)が日本人トップを飾った専修大、ケニア人留学生を擁する山梨学院大と国士舘大がシード権獲得を目指している。

「トップを争う大学がかなり速いと思うので、繰り上げになってしまうチームが多くなる気がします。復路は一斉スタートになるチームが出て、見た目の順位と実際の順位が異なる場合がある。シード権争いはわかりにくくなるかもしれませんが、最終10区のゴール直前まで目が離せないと思います。

 NGT48時代は毎年1月2日に劇場公演があったので、寂しくもありますが、2日間とも箱根駅伝をオンタイムで観られるのはうれしいです。じっくりとレースを見守ろうと思います!」

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【プロフィール】
西村菜那子(にしむら・ななこ)

1997年8月11生まれ。長野県出身。2015年にNGT48第1期生オーディションに合格。両親の影響で箱根駅伝を見るようになり、現在は大学駅伝だけでなく、あらゆる駅伝大会に精通している。今年9月にNGT48を卒業し、舞台など活動の幅を広げている。

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