箱根駅伝のシード権争い有力校を元NGT48西村菜那子がピックアップ。留学生の起用法など、各校の注目選手も語った (2ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • 長田慶●撮影 photo by Osada Kei

【残る2校の予想は?】

 9位予想は今年6月に花田勝彦駅伝監督が就任した早稲田大。今季は予選会を4位で通過。全日本でも6位に入っている。主将・鈴木創士(4年)、10000m27分台の井川龍人(4年)が引っ張るチームだが、西村さんはあるエピソードも込みで伊藤大志(2年)に期待しているという。

「伊藤選手は、佐久長聖高の先輩である駒大の鈴木芽吹選手(3年)が1年時に5区を走った時、連絡をしたらしいんですよ。鈴木選手は『二度と走りたくない。本当にしんどかった』という感想を伝えたみたいですけど、伊藤選手は翌年に5区を走った。その時の区間11位という結果は納得していないと思うので、もう一度、山を走る姿を見てみたいですね」

"最後のイス"は「東洋大じゃないかと思います」と予想。今回は、花の2区を2年連続で快走したエース松山和希(3年)がエントリーから外れたが、18年連続のシード権は確保できると読んでいる。

「昨年も主力が外れた出雲で3位に入っています。エースが不在だからこそ、チームみんなでやらなきゃいけないという意識が出てくるんじゃないかと思っています。松山選手がいないのは大きな戦力ダウンですけど、団結力が高まるんじゃないでしょうか。往路で苦戦しても、復路でヌルヌルと上位にくることが多いチームなので、トップ10には入ると思っています」

 なかでも主将・前田義弘(4年)と元5000m高校記録保持者・石田洸介(2年)の走りを楽しみにしているようだ。

「前田選手は1年時からずっと箱根に出ていて、安定感があるので今回も心配ないでしょうね。石田選手は全日本2区で14位から9位に順位を押し上げたのに、まったくテレビに映っていなかったのが残念だなと思っていて。箱根はなるべく上位で競って、その雄姿を多くの人が見られるよう頑張ってほしいです」

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