週刊少年ジャンプ『ツーオンアイス』を高橋成美は「現役時代に読みたかった」ペアの葛藤を描いた逸茂エルクの思い (4ページ目)

  • 山本夢子●取材・文 text by Yamamoto Yumeko

【スケート好きにはたまらないリアルさ】

ーーこれからの『ツーオンアイス』の注目ポイントを教えてください。

逸茂 オリンピックの回を機に、隼馬たちにとって「スケートのよさってなんなんだろう」というテーマが出てきたところです。強敵の天雪が出てきて、そのテーマにどう結論を出していくのかを楽しみにしてもらえたらうれしいなと思っています。

ーー高橋さんはスケートファンに向けて『ツーオンアイス』の魅力を教えてください。

高橋 かなりリアルに仕上がっていて私もびっくりしたんですけど、表に出ないプロトコルの部分まですごく綿密に計算されているんです。実際の試合を見ているようなリアルさもありますし、ペアを観戦する際の勉強にもなります。あと、描写の正確さも。エッジの向きだったり、筋肉がちゃんと計算されているようなリフトの仕方とか、とにかく物語も最高ですけど、そういう部分でもスケート好きにはたまらない漫画だと思うので、ぜひ読んでほしいと思っています。

後編<「りくりゅうは一体感のレベルが違う!」高橋成美と『ツーオンアイス』逸茂エルクが語り合うペアの見どころ>を読む

逸茂エルク・インタビュー記事を読む

『ツーオンアイス』 コミックス第1巻 発売中!

【ストーリー】峰越隼馬は、幼い頃、偶然目にしたフィギュアスケートの大会で圧倒的な演技をみせる早乙女綺更に憧れる。しかし、天才少女と将来を渇望されていたにも関わらず、綺更は突然姿を消してしまう──。憧れの消息がわからなくなって3年後、中学3年生になった隼馬は偶然にも綺更に出会う。綺更と共に滑りたがる隼馬に、綺更が示したのは二人でペアを組むという提案。運命の再会を果たした二人の行く先は──!? 気鋭の新人作家が描く、新時代ペアフィギュアスケート物語開幕!

プロフィール

  • 山本夢子

    山本夢子 (やまもと・ゆめこ)

    スポーツライター。青森県八戸市出身。5歳からフィギュアスケートを習い始め、高校卒業まで選手として各大会に参加。その後、渡米し大学を卒業、就職。帰国後は、コピーライターとして広告制作に携わる。2005年からフリーランス。現在はライターとしてフィギュアスケートの専門誌を中心に執筆中。

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