鬼越トマホーク・坂井良多が選んだ「ケンカマッチ」ベスト5。PRIDE、K-1、UFCのどつき合いナンバーワンは? (3ページ目)

  • 篠崎貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro
  • Photo by Getty Images、Yukio Hiraku/AFLO

【3位】コナー・マクレガー vs ネイト・ディアス(2戦目)

(2016年8月21日「UFC 202」 2-0の判定でマクレガーが勝利)

ケンカマッチのベスト5を選んだ坂井さんケンカマッチのベスト5を選んだ坂井さんこの記事に関連する写真を見る 僕は最近、主にUFCを見ているんですが、このマクレガーvsディアスはMMAの歴史の教科書に載ってもいいケンカマッチ。MMAのカリスマ、マクレガーの一番の試合を挙げるとしたらコレしかないでしょう!

 1戦目でディアスにUFC初黒星を喫していたマクレガーが、もし連敗していたら"終わって"いたかもしれないと考えると、本当に重要な一戦だと思うんです。マクレガーが負けていたら、UFCもここまで大きくはならなかったかもしれないし、その先でマクレガーがフロイド・メイウェザー・ジュニアや、ハビブ・ヌルマゴメドフと戦うこともなかったはずですから。

 試合はマクレガーが打撃で何度もダウンを奪うなど優勢に進めながら、徐々にスタミナが切れてきて、出血で顔を真っ赤にしたディアスが反撃。マクレガーが持ちこたえて最後はお互いにすべてを出し尽くすという、まさに"死闘"でした。2人は1戦目から煽り合って、2戦目も事前の記者会見でペットボトルを投げ合ったりガチガチだった。そうして観客も巻き込んで最高のケンカマッチにしたという流れも込みで興奮しましたね。

 今のUFCの試合は、選手の技術が高くなっているので、激しい試合になってもケンカにはなりづらい。今年6月に行なわれた、RIZINの元王者のイリー・プロハースカと、UFCのチャンピオンになったグローバー・テイシェイラとの試合もメチャクチャいい試合。でも、攻防は全部、純度が高かったですから。

 あとは、今のUFCで強い選手は、ケンカに持ち込ませないで判定で危なげなく勝っちゃう。MMAが成熟すればするほどそうなることも多いのかなと思うので、このマクレガーとディアスの魂の打ち合いがいっそう印象深くなります。

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