大学ラグビーの雄「ワセダ」は強くなったのか。監督が「あえて完成度を高めていない」と言った意図は? (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

東海大はまさかの黒星発進

 昨季4季ぶりに大学選手権出場を逃した筑波大も、今季は春から調子を上げている。掲げたスローガンは「バチバチ」。主将PR木原優作(4年)を中心にスクラムやセットプレーの強化に努め、武器としてきた接点でバチバチ攻める。今季はFL茨木颯、SH高橋佑太朗、SO楢本幹志朗ら有望な新人も加わり選手層も厚くなったので、今季はひと味違った筑波大を見ることができそうだ。

 大学ラグビーは、関東リーグ戦も同時期に開幕。5連覇を目指す東海大は昇格組の東洋大に24−27で金星を許し、いきなり波乱のスタートとなった。今季は群雄割拠の様相を見せており、最後まで優勝争いはもつれそうだ。

 対抗戦の開幕から遅れること1週間後、9月18日には関西大学Aリーグも始まる。昨季23シーズンぶり5度目の優勝&大学選手権ベスト4の京都産業大を中心に展開されることは間違いない。

 今季の大学ラグビーはディフェンディングチャンピオンの帝京大に、早稲田大や明治大、京産大など東西の強豪校が挑む構図となりそうだ。

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