男子バスケW杯で日本は厳しいグループに 「近年、世界大会で全敗中」の日本はサッカー、野球のように前評判を覆せるか (2ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AP/AFLO

【日本近いプレースタイルのフィンランド】

 ドイツ戦から2日後に対戦するのが、今回でW杯2度目の出場となるフィンランド(世界ランク24位)だ。初出場の2014年には22位に沈んだが、代表全体のレベルが上がりつつあり、開催国以外では本大会を一番乗りで決めた。

 フィンランドは身長があり当たりにも強い反面、オフェンスではスペーシングを広く取り、3Pも多用するスタイルで、その意味では日本に近い部分があると言えるかもしれない。昨夏のヨーロッパ選手権では最終的に優勝したスペインとの試合では激戦を繰り広げ、力量の高さを示し、7位という総合順位以上の躍進の印象を与えた。

 この北欧の国とは2021年東京オリンピック前の沖縄での強化試合で敗戦しているが、その際のフィンランドは若手中心だったため、ほとんど参考にはならない。

 中心は2022-23シーズンのNBAモスト・インプルーブド・プレイヤーに選出され成長著しいラウリ・マルカネン(ユタ・ジャズ)だ。213cmと長身ながら外でのプレーも得意な彼とマッチアップするのはジョシュ・ホーキンソン(信州ブレイブウォリアーズ)になるかと思われるが、誰がつくにせよ1人で止めるのは不可能だ。

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