角田裕毅は初の中国GPを「ユニークなサーキット」と分析 3戦連続のポイント獲得に向けて「鈴鹿よりも期待できる」 (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

【今シーズン初のスプリント週末は大忙し?】

 両ドライバーともに入賞圏を狙えるという前向きな姿勢なのは、マシン総合力が問われる鈴鹿で予選10位・11位を獲得したということと、それに加えて、鈴鹿に持ち込んだフロアのアップデートが中低速コーナーの多い上海ではさらに効果を発揮するという期待感もある。

 レッドブルパワートレインズにパワーユニットを供給するホンダの現場オペレーションを統括する立場であり、RB側の責任者を務める折原伸太郎トラックサイドゼネラルマネジャーは、RBチーム内の雰囲気をこう語る。

「連続でポイントを獲れているので、チーム内もすごくいい雰囲気です。前回投入したフロアのアップデートも低速コーナーで効果を発揮するということで、鈴鹿よりも今回のほうが期待できるんじゃないかという会話もありました。いい結果が出せるんじゃないかという雰囲気になっていますね」

 この週末は今シーズン初のスプリントが行なわれ、フリー走行は金曜60分の1回しかない。その難しさに加えて、今年はスケジュールが変更された影響もある。

 昨年まで、金曜午後の予選以降はセットアップを変更することができなかった。しかし今年は、金曜午後にスプリント予選が行なわれたのち、土曜午前のスプリントレースはそのままのセットアップで臨むことになるが、土曜午後の予選は日曜の決勝に向けたセットアップ変更が許される。

 つまり、土曜午前のスプリントレースから土曜午後の予選までの3時間半は、慌ただしくデータ解析とセットアップの煮詰め直しをしなければならない。

 金曜フリー走行後はスプリント予選に向けてセットアップの見直し作業、金曜夜はスプリント予選のアタックランデータを解析し、予選・決勝に向けた準備。そして土曜午前のスプリントレース後には最終的なセットアップ変更作業──。

 今年の中国GPは、チームにとってかなり忙しい週末になりそうだ。

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