2024F1ニューマシン&ドライバー紹介 レッドブルの牙城を崩すのはどこか? (5ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro

アストンマーティンAMR24 photo by BOOZYアストンマーティンAMR24 photo by BOOZYこの記事に関連する写真を見る【アストンマーティン】

 2026年からホンダがパワーユニットを供給することが決まっているアストンマーティン。昨年は大ベテランのフェルナンド・アロンソが開幕3戦連続で3位に入るなど、8度の表彰台を獲得した。

 今シーズンもアロンソとランス・ストロールで戦うアストンマーティンは、2月12日に新マシン『AMR24』を発表。カラーリングは昨年と同様にブリティッシュグリーンを基調としており、見た目では大きな変化がなさそうに見える。フロントウイングやサイドポンツーンも、他チームと似たような形状になっている印象だ。

 とはいえ、さらに上位を目指すべく、すべての部分において進化をさせてきているとのこと。世界の各サーキットを転戦するなかで、どこへ行っても高いパフォーマンスを発揮できるような「オールラウンダー」を目指すことが、今季のテーマとなっている。

 新マシンを発表した当日には、さっそくシェイクダウン走行も済ませ、着々と準備を進めている。昨年は22ポイント差でマクラーレンとのコンストラクターズランキング4位争いに敗れる形となったが、今季はどこまでライバルを脅かす存在になるのか、楽しみなところだ。


<No.18/ランス・ストロール>
1998年10月29日生まれ(25歳)。カナダ国籍。F1経歴=ウイリアムズ(2017〜2018)→レーシングポイント(2019〜2020)→アストンマーティン(2021〜)。最高位=3位。2023年ドライバーズランキング10位。

<No.14/フェルナンド・アロンソ>
1981年7月29日生まれ(42歳)。スペイン国籍。F1経歴=ミナルディ(2001)→ルノー(2003〜2006)→マクラーレン(2007)→ルノー(2008〜2009)→フェラーリ(2010〜2014)→マクラーレン(2015〜2018)→アルピーヌ(2021〜2022)→アストンマーティン(2023〜)。優勝=32回。2023年ドライバーズランキング4位。

(後編につづく)

◆F1ニューマシン&ドライバー紹介・後編>>「角田裕毅はビザ・キャッシュアップRBで正念場の1年」

プロフィール

  • 吉田知弘

    吉田知弘 (よした・ともひろ)

    モータースポーツジャーナリスト。1984年12月19日生まれ、石川県出身。2011年よりスーパーGT、スーパーフォーミュラなど国内4輪レースを中心に取材。専門誌やweb媒体などで執筆中。日本モータースポーツ記者会所属。

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