F1新時代、2024年の焦点《前編》 ドライバーのシート争奪戦「2年後の大変革へ」今季前半戦が勝負 (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 そしてその2025年のシートが決まるのは、2024年の夏休み前後。ということは、2024年の前半戦の走りが大きな決め手になるわけです。

 レッドブルはフェルスタッペンという絶対的エースの座は決まっていますが、セカンドシートは未知数。フェラーリはシャルル・ルクレールをエースに据える意向のように見えますが、カルロス・サインツとのタッグで行くのか、はたまた違うドライバーを獲得するのか。メルセデスAMGはルイス・ハミルトンでの継続か。

 ランド・ノリスはマクラーレンのまま2026年を迎えるのか、トップチームへ移籍するのか、それとも成長著しいオスカー・ピアストリが追い越していくのか。アストンマーティンはフェルナンド・アロンソ継続か、ランス・ストロールに成長が見られなければどうするのか......。

 2026年以降の「F1新時代」に向けて、チームもドライバーも決断を迫られるのが2025年であり、そこに向けた勝負が2024年前半に訪れます。新時代のドライバーラインナップがおぼろげながらに見えてくるのが2024年だとも言えるでしょう。

(中編につづく)

◆中編>>「角田裕毅、4シーズン目で初の表彰台を掴めるか」

プロフィール

  • 米家峰起

    米家峰起 (よねや・みねおき)

    F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。

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