リバティアイランドvsオーギュストロダン――世界が注目するドバイの一戦、外国人記者の見立ては? (3ページ目)

  • 土屋真光●取材・文 text by Tsuchiya Masamitsu

 そんな舞台にあって、オーギュストロダンはアイルランドの馬としては、ちょっと珍しいぐらいに日本のような速い馬場を好みます。そこは、プラス材料でしょう。さらに、能力の最大値を発揮した際の強さは、オーギュストロダンのほうが、リバティアイランドより上と見ます。

 とはいえ、今回はともに年明け初戦。その点を考慮すると、リバティアイランドに分があると思います。日本の馬は仕上がりが早く、一流馬であれば(休み明けでも)いきなりトップコンディションで出走できますからね。

 あと、エイダン・オブライエン調教師の手がける馬、とくに古馬は、長い1年を見据えて、1、2段階の余力を残した状態でドバイのレースに参戦してきます。

 そうしたことを踏まえて、どちらか1頭しか買えないとしたら、今回はリバティアイランドの単勝を私は買いたいです」

 3人とも「簡単に結論は出せない」と、2頭の勝負については相当頭を悩ませていた。まさしく甲乙つけがたい2頭の激突であり、その意味でも見逃せない一戦だ。

 ちなみに、同レースでの激走候補として挙げた馬の名前は、面白いことに3人とも一致していた。

「穴なら、ジャスティンパレス(牡5歳)」

 世界が注目する"頂上決戦"――ゲートインまで、まもなくである。

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