天皇賞・秋は美女馬券師におまかせ! イクイノックスの状態を関係者から聞いてきた (2ページ目)

  • text by Morinaga Maaya

 その関東馬の勢いの先頭を走るのが、イクイノックス! 言わずと知れた現役最強馬で、競走馬世界ランキングで1位を獲得し、国内のみならず海外でも注目を集めています。今週はそんな"世界王者"の秋初戦ですから、もちろん注目度は高いです。

 さて、前置きが長くなりましたが、私がGI天皇賞・秋(10月29日/東京・芝2000m)で本命にするのは、そのイクイノックス。昨年の天皇賞・秋では、パンサラッサが大逃げを打ち、会場がどよめきに似た歓声をあげるなか、これはもう届かないか......と思ったところを、ゴール前で一気にイクイノックスが捉えました。

 競馬場のボルテージは最高潮! あのレースもまた、思い出に残る名勝負だったなぁとしみじみ思います。あれから一年、今年はGI4勝の勲章を引っ提げて連覇に挑みます。

 イクイノックスの強さについて、私からあらめてお伝えすることもないかと思いますので......今回は、実際に調教でイクイノックスにまたがっている木村哲也厩舎の阿部孝紀調教助手に、最終追い切りを終えた今の状態を伺ってきました!(ちなみに、最終追い切りも阿部さんが騎乗しています)

 阿部調教助手曰く、「追い切りを終えての状態はかなりよく、GI宝塚記念(6月25日/阪神・芝2200m)の時よりもはるかにいいです。トップライン(背中から腰にかけて)の肉が付き、バランスよく走れています。人間が力を入れることなく、スムーズに連結、加速できます」とのこと。

 宝塚記念では後方から最後の直線で、大外一気での他馬をごぼう抜きにしての勝利。圧巻の強さを見せつけました。

 思えば、ドバイ遠征から戻ってきての初戦。おそらく海外帰りの疲れもあるなかであのレースを見せたというのは、厩舎力とともに、よりこの馬の強さを裏づけるものだったのかなと思います。

 ここ2戦はふだんと違った場所での調整でしたが、今回は"ホーム"から挑むわけですし、中間の様子も順調そうで何よりです。

「天皇賞に向けては、ドウデュースはもちろん、かなり強力なメンバーがそろいましたから、生半可な気持ちで仕上げてはいません。一戦一戦全力で作りにいっています。連覇できるように、競馬当日までしっかり仕上げていきます!!」と、阿部調教助手。最後に力強い言葉をいただいて、確信の◎です。

 絶対王者として挑む馬だからこそ、厩舎のプレッシャーや緊張感は、私の想像を超えるほど大きなものだと思います。何より無事に! 厩舎の思いがいい結果となって実りますように。

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