陣営期待のフォルラニーニが調教で抜群の動きを披露「素質馬らしい体の使い方をしている」 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 担当するスタッフは、今年の皐月賞馬でダービー2着のソールオリエンスを見ている腕利きの方。陣営の期待度の高さがうかがえます」

 デビュー戦に向けては視界良好といったところだが、厩舎スタッフはそのあとのことを心配しているという。トラックマンに続ける。

「厩舎スタッフによれば、『フォルラニーニはまだ、若干体質の弱いところがある』とか。それで陣営は、デビュー後にどの程度の疲労が残るのか、気になっているようです。そうしたことも踏まえて、『レースの数をたくさん使っていくより、ある程度間隔をあけて、一戦、一戦仕上げて勝負するタイプかも』と言っていました。

 とはいえ、まだ2歳9月の段階。これから体質が強化されていく可能性は十分にあります。調教の動きもここ2週でグンとよくなったように、体質もいい方向に変わっていくのではないでしょうか」

 初陣の予定は、9月9日の2歳新馬(中山・芝2000m)。鞍上はクリストフ・ルメール騎手が務める。

 陣営期待の良血フォルラニーニ。デビュー戦ではどんな走りを見せてくれるのか、楽しみだ。

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