新潟2歳Sは人気馬に死角あり 代わって浮上するのは展開が味方する穴馬2頭 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 今回は、前走から1ハロン距離が短縮となるが、その点での不安はないのだろうか。

「前走も抜群の手応えで直線を向きながら、最後は内にささるような面を見せており、それを考えれば、距離が短くなるのはプラスでしょう。好位からしぶとくスピードの持久力を生かせれば、大駆けがあってもおかしくありません」

 坂本記者が推奨するもう1頭は、過去にも人気薄での好走例が多い牝馬だ。

「新潟2歳Sは、よく言われる『夏は牝馬』の格言に従いたい一戦。昨年も牝馬のキタウイングが4番人気で勝利していますし、過去5年を見ても、馬券圏内に入った15頭中5頭が牝馬でした。

 そして今年は、5頭の牝馬が出走予定ですが、なかでも面白いのはショウナンマヌエラ(牝2歳)です。

 前走の新馬戦(7月9日/中京・芝1600m)では、抜群のスタートを決めて逃げきり勝ち。今回も他にハナを主張する馬は見当たらず、この馬が主導権を奪うと考えていいと思います。

 スローペース濃厚のなか、多くの馬は"ヨーイドン"のキレ味勝負をイメージしているはず。そこを逆手にとって、早めのスパートから粘り込みを図れば、一発あってもいいと思います。仕掛けどころひとつで、波乱の使者になる可能性は大いにあります」

 力関係が未知数の2歳戦。だからこそ、ここに挙げた伏兵2頭が勝ち負けに加わったとしても何ら不思議はない。

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