新潟2歳Sは人気馬に死角あり 代わって浮上するのは展開が味方する穴馬2頭 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 アスコリピチェーノも初戦こそ真面目に走った感がありますが、距離が延びてどうか。一度使って、2戦目でどう変わってくるかが、カギになるでしょうね」

 さらに坂本記者は、このレースで好成績を収めている馬の共通点に着目し、アスコリピチェーノへの不信感を募らせる。

「ここ最近の新潟2歳Sで馬券に絡んだ馬たちを見てみると、直近5年では前走が芝マイル以上だった馬がほとんど。前走がマイル未満の距離だったのは、2019年に2着だったペールエールと、2018年に3着に入ったスティルネスの2頭だけです。

 その点からも、前走が芝1400m戦だったアスコリピチェーノには死角があると言えますし、全幅の信頼を寄せるのは危険だと思います」

 では、どういった馬が狙い目になるのか。坂本記者は「キャリアが少ない馬が多いこと。また、新潟の外回りコースという条件からスローペース必至の展開と見て、それに適した馬をピックアップしたいと思います」と言って、2頭の穴馬候補を挙げた。

新潟2歳Sでの大駆けが見込まれるホルトバージ新潟2歳Sでの大駆けが見込まれるホルトバージこの記事に関連する写真を見る「まず気になるのは、ホルトバージ(牡2歳)です。まだ粗削りな部分がある馬ですが、伸びしろの大きさを考えて期待したい1頭です。

 新馬戦(7月16日/中京・芝1600m)は7着に敗れましたが、メンバー最速タイの上がり(34秒3)をマークするなど、脚力のあるところは見せました。そして実際、続く2戦目の未勝利戦(7月30日/新潟・芝1800m)でもメンバー最速タイの上がり(34秒4)を繰り出して、きっちり勝ち上がりました。

 一瞬のキレ味というよりも、長くいい脚が使えるタイプ。前走では同じ新潟の舞台で快勝し、コース適性があるのも強みです」

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