高松宮記念は200万円超えの高額配当が続出中 人気落ち必至の実力馬2頭の大駆けに要注意 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

高松宮記念での巻き返しが見込まれるグレナディアガーズ高松宮記念での巻き返しが見込まれるグレナディアガーズこの記事に関連する写真を見る 昨年の高松宮記念も重馬場で行なわれ、グレナディアガーズは大敗(12着)を喫しているが、吉田記者はレース内容自体は悪くなかったと見ている。

「確かに昨年、着順的には大きく負けていますが、それは大外枠発走が堪えたもので、勝ち馬からコンマ5秒差なら悲観するものではありません。

 むしろ、今回も前走で発馬を決めた岩田望来騎手が再度騎乗するのは強調材料。1週前追い切りや馬体診断を見ても、前走よりグーンと上昇しています。中団で脚をタメる形なら、まとめて面倒を見るシーンがあっても不思議ではありません」

 吉田記者が推奨するもう1頭は、ファストフォース(牡7歳)だ。

「馬場のことを考えれば、チャンスのある馬はたくさんいますが、そのなかでもファストフォースには妙味を感じます。前走のシルクロードSでは、道中好位の馬込みでしっかりと我慢し、直線でしぶとく脚を使って2着。ここにきて、脚質に幅を見せているのは評価していいでしょう。

 芝の左回りでは過去5戦して、2着3回、着外2回。勝ち星こそありませんが、直近の中京・芝1200m戦の重賞では、前走のシルクロードS、そして昨秋のGIIセントウルS(9月11日)と、ともに2着なのは相性のいい証です。

 前走後も意欲的な攻めを積んで、相変わらず活力十分で好状態。渋化残りの馬場で前走のように好位からしぶとさを発揮できれば、波乱の立役者になり得る存在です」

 春のスプリント王決定戦は、今年も激アツな配当が飛び出すのか。人気を落としそうな実力馬の大駆けに要注意である。

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