【競馬】話題のドイツ血統を継ぐ「大器」ウムブルフ、いよいよ出陣 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 ウムブルフは、社台ファーム(北海道)にてデビュー前の育成が行なわれた。同ファームの青田力也氏は、春の時点でこの馬の印象をこう語っていた。

「この血統を扱うのは初めてですが、まず馬っぷりのよさ(馬体の立派さ)が目を引きましたね。早生まれ(2013年1月25日)ということもあって、力強さが目立っていますが、併せ持つこの馬のしっかりした雰囲気は、生まれた時期の問題だけではない、この馬の資質だと思います」

 青田氏は、何よりウムブルフの立派な「体のつくり」に目を奪われたという。そのうえで、同馬の動きについても絶賛した。

「育成の動きを見ても、楽しみにさせてくれる馬だと感じました。フットワークは父ディープインパクトの産駒らしく、弾んでいく感じがあります。まだまだこのあとも良化しそうですね」

 ウムブルフは、すでに美浦トレセンの堀宣行厩舎に移動。堀厩舎と言えば、今年のクラシック二冠(皐月賞、日本ダービー)を制したドゥラメンテ(牡3歳)などを管理する名門厩舎。9月24日の調教では、厩舎の先輩にあたり、6月のGI安田記念(東京・芝1600m)を制したモーリス(牡4歳)と併せており、陣営の期待の高さがうかがえる。

 デビュー戦の予定は、10月11日(日)の2歳新馬(東京・芝2000m)。旋風を巻き起こすドイツ血統から、新たな活躍馬が現れるのか。大牧場と名トレーナーが鍛え上げてきたウムブルフの初戦は必見だ。

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