ガラスの天才、マケレレ後継者、アフリカ王...。カタール行きを逃した12人のスター選手たち (3ページ目)

  • 鈴木智貴●取材・文 text by Suzuki Toshiki
  • photo by Getty Images

<リース・ジェームズ(イングランド/DF/チェルシー/22歳)>

 チェルシーのユース育ちで、各年代のイングランド代表を経験してきたエリートSB。初のワールドカップ出場を夢見ていたが、10月11日の欧州チャンピオンズリーグ、ACミラン戦でひざを負傷してしまった。

 ワールドカップ出場をあきらめずリハビリに励んでいたが、11月9日に「ケガをした時から、ワールドカップへの参加は厳しくなるのではないかと思っていた。出場のために想像以上の努力をしてきたし、チームを助けられると信じていた」とインスタグラムに更新。メンバー外になった無念さを書き込んだ。

<チアゴ・アルカンタラ(スペイン/MF/リバプール/31歳)>

 1994年のアメリカW杯を制したブラジル代表MFマジ--ニョを父に持ち、バルセロナ、バイエルン、リバプールと欧州各国の強豪クラブに所属してきた2世フットボーラー。完璧な軌道で味方に到達するパスと、まるで足に吸盤でもあるかのようなトラップは、もはや芸術と呼ぶにふさわしい。

 イタリアで生まれ、ブラジルのフラメンゴを経由して5歳の時に家族とともにスペインへ。スペイン代表の各カテゴリーを経験し、2011年にA代表デビューを果たした。2015年頃から常時招集されるようになったが、昨年開催された欧州選手権を最後にスペイン代表とは縁がなくなっていった。

<セルヒオ・ラモス(スペイン/DF/パリ・サンジェルマン/36歳)>

 レアル・マドリードで数々のトロフィーを獲得し、スペイン代表ではAマッチ180試合に出場して2010年の南アフリカW杯も制したベテランDF。昨シーズンはケガもあって新天地パリ・サンジェルマンで順風満帆とはいかなかったものの、今季は先発の座を確保していた。

 カタール行きが実現すれば2006年ドイツW杯から5大会連続でのワールドカップ出場だったが、その夢も叶わなかった。ただし、スペイン代表メンバーが発表された直後、自身のインスタグラムを更新し「頑張れ!スペイン!」とエールを送っている。

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