堂安律に11億円の価値は大いにある。監督から「攻撃は自由にしてくれ」と言われるほど絶大な信頼感 (3ページ目)

  • 鈴木智貴●取材・文 text by Suzuki Toshiki
  • photo by AFLO

堂安はカタールW杯も視野

 試合当日の日中には、ヨーロッパリーグのグループ組み分け抽選も行なわれた。堂安はPSVに所属していた昨季に続き2シーズン連続での同大会参戦だが、フライブルクにとっては2013−14シーズン以来の欧州カップ戦復帰となる。

 フライブルクは、オリンピアコス(ギリシャ)、カラバフ(アゼルバイジャン)、ナント(フランス)らと同じグループGに入った。無論、楽観視など禁物だが、グループリーグ突破は十分に射程圏内だ。

「(飛び抜けて強い相手がいないことについて)ポジティブに取れば(突破しやすいという意味で)いいのと、悪く取れば『楽しくないな』っていうのと、どちらも言えるなって(笑)。ただ、チームとして上に行きたいので(その観点で言えば)クジ運がよかった。

 まあ、ワールドカップのクジと逆ですね。(W杯は)難易度は上がるけど、相手が強くてうれしいし、楽しみだなっていう気持ち。ヨーロッパリーグはウチも勝てそうな雰囲気がある。サッカー選手としては、気持ちは半々ですね」

 フライブルクは9月以降、ワールドカップ本番前の11月中旬まで、ほぼ毎週2試合をこなす過密日程が続く。したがって、疲労という避けられないであろう問題とうまく付き合っていくことも要諦だ。

 ケガなく万全の状態でカタールへ向かうため、今季前半戦の堂安にとって「コンディション調整」はこれまで以上に重要なテーマとなりそうだ。

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