福西崇史が現役時代、敵に回すと「嫌だった」「厄介だった」選手5人。「何を考えてるかわからない選手は怖い」 (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・構成 text by Asada Masaki
  • photo by Ryuichi Kawakubo/AFLO SPORT

 そういう意味では、何を考えてるかわからない選手は、相手にとっては怖い。何をしでかすかわからないですからね。

 マツ(松田直樹)もそういう選手でした。マツはDFであるにもかかわらず、上がっていきたくてしょうがないから、どこで何をしてくるかわからない。

 加えて、マツが嫌だったのは、チームの雰囲気を変えられること。

 僕らって、相手の心を折るのが仕事みたいなところがあるわけです。相手をヘコませて意気消沈させる。相手にこちらを嫌だなと思わせれば、ふつうはもう勝ちなわけです。

 ところが、マツなんかはそこで盛り上げて、もう一回チームを復活させてしまう。そういう選手がいるチームとやるのは、本当に嫌でしたね。

福西崇史(ふくにし・たかし)
1976年9月1日生まれ。愛媛県出身。1995年、新居浜工高卒業後、ジュビロ磐田入り。FWからボランチにコンバートされると、すぐにレギュラーを獲得。以降、主力選手として数々のタイトル獲得に貢献した。日本代表でも活躍し、2002年日韓W杯、2006年ドイツW杯に出場。国際Aマッチ出場64試合、得点7。現在はサッカー解説者、指導者として奔走している。

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