駒野友一の「忘れられない5人」は全員サイドバック 「驚きの連続」「僕はバチバチでした」「なんだ、この選手は!」 (4ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by Getty Images

── 俺を左に回してくれと?

「いや、誰か止めろよ、という感じで(笑)」

── 内田さんとも代表でチームメイトでしたが、どういうところにすごみを感じましたか。

「ボールの持ち方もよかったし、なにより上がるタイミングですよね。サイドだけじゃなくて、ゴール前に上がってくることもある。相手にしてみたら『なんでここにいるの?』というところにいるんですよ。

 まさに『一手先、二手先が見えている選手』でしたね。『ここにボールが来るだろうな』と先を読みながらプレーできるのが、ウッチーのすごさだったと思います」

── 南アフリカワールドカップの時は、結果的に駒野さんがポジションを確保する形になりました。

「いや、あの時はウッチーからポジションを取ったんじゃなくて、コンちゃん(今野泰幸)だったんですよ。コンちゃんが右で使われていたんですけど、彼がケガをしたので僕になった、という流れですね」

── なるほど。では、最後のひとりを教えてください。

「長友佑都です」

......【長友佑都/FC東京(2008〜2010)→チェゼーナ(2010〜2011)→インテル(2011〜2018)→ガラタサライ(2018〜2020)→マルセイユ(2020〜2021)→FC東京(2021〜)】

── 初めて見た時はインパクトありましたか。

「東京ダービーでフッキとやり合っている映像を見て『なんだ、この選手は!』と思ったのが最初ですね。あれだけ体格差があるのに、果敢に向かっていくし、簡単には抜かれない。かなりのインパクトがあったことを覚えています」

── やはりフィジカル面にすごさを感じましたか。

「フィジカルもあるし、走力もある。最初は守備面に特長がありましたけど、だんだんと攻撃の部分も伸びていって。印象に残るアシストもしていますし、代表でも早い段階でゴールを決めましたからね。試合を重ねるごとに進化していった印象です。

 メンタルも強いですよね。常にポジティブな発言をするし、大きい目標を立てながらそれに向かって努力を惜しまず、しっかりと成し遂げていく。年下ですけど、そういうところは本当にすごいと思っていましたよ」

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