駒野友一の「忘れられない5人」は全員サイドバック 「驚きの連続」「僕はバチバチでした」「なんだ、この選手は!」 (2ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by Getty Images

── のちの対戦ではリベンジを果たせましたか?

「そのあとは、同じポジションで対峙したことがないかもしれないですね。アツさんはサイドだけじゃなく、ボランチとか、いろんなポジションもやっていたので。

 ただ、僕が初めて代表に入った(日本代表デビュー=2005年8月3日vs中国戦@東アジア選手権)きっかけは、ケガをして辞退したアツさんの代わりだったので......ちょっと運命的なものを感じましたね」

── では、ふたり目を教えてください。

「三都主アレサンドロです。特にエスパルス時代がすごかった」

......【三都主アレサンドロ/清水エスパルス(1997〜2003)→浦和レッズ(2004〜2006)→レッドブル・ザルツブルク(2007)→浦和レッズ(2008〜2009)→名古屋グランパス(2009〜2012)→栃木SC(2013)→FC岐阜(2014)→マリンガFC(2015)→グレミオ・マリンガ(2015)→PSTC(2016)】

── どの部分が特に印象に残っていますか?

「あの攻撃力は、初めて対戦した時、止められなかったですね。ドリブルもそうですし、キックもそう。タイミングも独特なので、対応するのが難しかった。『このタイミングで来るのか』『この間合いで仕掛けてくるのか』と驚きの連続でした」

── 同じポジションとして学ぶ点も多かったですか。

「彼のタイミングの取り方は、なかなか味わったことのない感覚だったので、勉強になりましたね。でも、何度か対戦するうちに、止めることができるようになりました。彼のおかげで成長できた部分はあったと思います」

── 3人目は誰でしょう?

「加地亮さんを挙げようと思います。代表では同じポジションの選手として『加地さんを越えなければいけない』という想いでプレーしていましたので」

......【加地亮/セレッソ大阪(1998〜1999)→大分トリニータ(2000〜2001)→FC東京(2002〜2005)→ガンバ大阪(2006〜2014)→チーヴァス・USA(2014)→ファジアーノ岡山(2015〜2017)】

── どういうところがすごいと感じていましたか。

「加地さんは単独でドリブルというより、周りと連係しながら攻撃を仕掛けてくるのがうまかった。ただ、同時に1対1も強く、タイミングよく攻め上がって左足でシュートも打てたので、いろんな能力を持っていましたね。

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