「巨人が弱いと野球ファンが離れる...」徳光和夫が明かす炎上発言の真意 「今の選手たちにはそういう気持ちがあるのか!?」 (2ページ目)

  • 和田悟志●取材・文 text by Wada Satoshi
  • 柳岡創平●撮影 photo by Yanaoka Sohei

【「巨人が弱いと...」炎上発言の本当の思い】

 一方、巨人の選手たちはどうだったか。熱いファンの人たちと気持ちが解離していたように思います。

 僕がラジオで「巨人が弱いと野球ファンが離れるかもしれない」と言ったことが、なんとなく(SNSなどで)炎上したみたいですが、炎上させた人たちに言いたいのは、あれは巨人の選手たちに向けて言った言葉だったんです。そういう気持ちを持って、歴代のOBたちはプレーしていた。それが今の選手たちにはあるのか!?と。

この記事に関連する写真を見る 阪神は矢野燿大さんが監督だった2022年にいきなり開幕9連敗しましたが、気がついたら3位になっていました。つまりは、今季になって突然強くなったわけではなく、明らかに昨季から力をつけていたわけです。

 そのチームを、熱烈な阪神ファンでもある岡田彰布さんが引き継いだ。岡田さんは2軍の選手まで覚えて、1軍と2軍の風通しをよくしました。そして、2軍から上がってきた選手をすぐに1軍の試合で起用していました。岡田さんがしっかり選手を掌握していたことが、いい方向に向かった要因だと思います。

 先日、掛布雅之さんが「今のチームの雰囲気から、向こう3年は阪神の天下じゃないか」と言っていました。今までの僕だったら、そういう発言を真っ向から否定していたのですが、今年はグサリと胸に刺さりました。今の阪神の強さは認めざるを得ません。

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