高木豊は2023年のパ・リーグ助っ人たちに辛口評価 大型補強のソフトバンクは 「なぜ獲ったんだ」という選手も (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

◆ロッテ【野手◯/投手◯】

 前年の5位から2位に躍進するも、首位のオリックスとは15.5ゲーム差。ただ、他球団の助っ人が数字を伸ばせない中でポランコが本塁打王を獲得し、ルイス・ペルドモがホールド王を獲得するなど、助っ人が大きな活躍を見せた。

「ポランコは打率が悪かったですが、リーグが変わって慣れるのが大変な中で26本のホームランを打ってタイトルを獲ったという意味で◎です。それと、ホームランの約3倍の打点を挙げている。ホームランバッターの打点は、『ホームランの3倍』が基本線なんです。ポランコは26本なので理想は78打点。今季は75打点を挙げていますし、チームに貢献したと思います。

(マイク・)ブロッソーは体が硬くて、バッティングも守備も柔軟性に欠けていました。ただ、シーズン途中に入団し、環境や言葉もわからない環境でいきなり起用されても結果を出すのは難しいしょうね。それと、サードには守備が安定してきた安田尚憲がいるのに、そもそも『なぜ獲ったんだ』と。安田の打撃に不満があったから獲ったのでしょうが、これは球団に☓です。

 投げるほうではペルドモが◎。数字がチームへの貢献を表していますし、シーズン前半は安定感抜群で本当に点を取られませんでした。元巨人の(C.C)メルセデスは△です。打線が打ってくれない試合もありましたが、それでも22試合に先発しているので10勝近くはしてほしいところ。ただ、離脱する先発ピッチャーが多かった中で、ローテーションを守ったことは評価できます。

(ルイス・)カスティーヨはバッターが打ちにくそうにしていましたし、変化球も多彩でいいピッチャーだなと思いました。もう少しチャンスを与えてあげてもよかったですね」

【助っ人外国人の成績】

(野)ポランコ 84試合 打率.242 26本塁打 75打点 出塁率.312 OPS.762

(野)ブロッソー 37試合 打率.191 1本塁打 11打点 出塁率.218 OPS.504

(投)メルセデス 22試合 4勝8敗1セーブ 防御率3.33 QS率45.0 

(投)カスティーヨ 12試合 3勝3敗1ホールド 防御率3.12  QS率44.4

(投)ペルドモ 53試合 1勝3敗41ホールド 防御率2.13 

2 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る